南米に生息する熱帯卵生メダカの一種「ペルビアンロングフィン」
観賞魚ドットコムは、初めて観賞魚の飼育に興味を持たれた方を対象に、その奥深い世界をご案内するガイドマップとして誕生しました。
多くの人々に親しまれている代表的な観賞魚を中心にカテゴリごとに分け、イメージがつかみやすいようにそれぞれの種類の特徴については要点を簡潔にまとめました。
このウェブサイトを参考に、お気に入りの観賞魚を見つけて頂けましたら幸いです。
日本でも古くから金魚や錦鯉が観賞魚として親しまれてきましたが、今では世界中の川や海などに生息する宝石のような美しさを持った熱帯魚でさえ手軽に飼えるようになりました。
熱帯魚の中には金魚やメダカよりも飼いやすい丈夫な種類も少なくありませんので、お気に入りの熱帯魚を見つけられたのなら、ぜひ、飼育や繁殖にもチャレンジされてみてはと思います。
それでは観賞魚の種類をひとつひとつ解説していきたいと思います。
通常は熱帯魚と言うと赤道付近を原産とする海外の淡水魚のことを指します。主に南米、東南アジア、アフリカ、ニューギニアなどに生息する熱帯性の淡水魚で、野生採集魚の他、タイや香港で養殖された魚も大量に輸入されてきます。世界中で絶大な人気を誇り、日本でもたいへん多くの人々に親しまれている代表的な観賞魚です。
熱帯魚の飼い方デパートのペットコーナーや縁日の金魚すくいなど、目に触れる機会も多く広く飼われている金魚ですが、意外とデリケートな面もありますので飼育にはそれなりの準備をしてからのぞみましょう。ぜひその愛らしい容姿と美しさを見直してみたい素晴らしい観賞魚です。
金魚の飼い方繊細な美しさと飼いやすさが魅力のメダカは学校でも良く飼育されていて入手も容易ですが、野生のメダカは絶滅の危機に瀕している貴重な種です。小さいため小型水槽でも飼育ができますし、仲間との協調性も良く、じっくり育てるとヒレが美しい赤みを帯び、繁殖も比較的簡単に楽しむことができるという、まさに理想的な観賞魚です。
メダカの飼い方美しい模様と風格にあふれる容姿が古くから愛され続けている錦鯉。近年は池も減り、コイを鑑賞する機会が失われつつあるのは残念な限りですが、眺めれば眺めるほど、その素晴らしさが徐々に膨らんでくる奥深い魅力を秘めた観賞魚です。言わずもがな大きくなりますし、何より上から鑑賞してこその錦鯉ですので、飼育にはやはり広い池が必要です。
日本の河川に生息する淡水魚もファンや釣り人に広く愛されています。渋い美しさが人気を集める通好みの観賞魚です。飼い方については熱帯魚の飼育に準じますが保温器具は不要です。
パステルカラーやメタリックな輝きが圧倒的な美しさを放つ大変魅力的な観賞魚です。海というデリケートな環境を再現しなければならず、また性格についてもひとクセもふたクセもある個性的な面々が顔を揃えていますので初心者には少し敷居の高い観賞魚です。
海水魚の飼い方日本沿岸に生息する海水魚も釣り人や海の近くに住まわれている人たちには古くから親しまれています。海水を汲んでこれるようなところに住んでいる場合には比較的飼いやすいですが、そうでない場合には、やはりそれなりの設備が必要になります。
観賞魚の中にはショップで手に入れることはできても、その飼育は極めて難しい種類もいます。水槽の水は温めるのは簡単ですが、冷やすには大がかりな冷却装置が必要になるため、特に冷水性の観賞魚を飼育する場合は夏場のこともしっかり考えてから飼い始める必要があります。
なお、あまり一般的ではありませんが、外国の温帯域に生息する鑑賞魚であれば、日本の気候に近い場合も多く、たいていは日本淡水魚と同じように保温器具などを使わずに飼育することがでます。中でもアカヒレなどは最も代表的な温帯性の鑑賞魚と言えます。
熱帯魚として入荷する外国産の観賞魚の中には、こうした温帯性の種類も含まれています。飼い方については熱帯魚の飼育に準じますが保温器具は不要です。丈夫で飼いやすい種類もいます。
日本の気候にも順応しやすいグループですが、それだけに野外の河川へ放してしまうと帰化してしまい、日本古来の生き物を絶滅させてしまう恐れさえあるため、できればむやみな飼育は避けたい観賞魚でもあります。
暑さに弱い冷水性の淡水魚です。入手は困難です。飼い方については熱帯魚の飼育に準じますが保温器具に代わり専用の冷却装置が必要です。水の汚れと酸素不足に弱い魚が多いです。
暑さに弱い冷水性の海水魚です。入手は困難です。飼い方については熱帯性海水魚の飼育に準じますが保温器具に代わり専用の冷却装置が必要です。飼育にはかなりの情熱が必要と言えるでしょう。
【学名について】
熱帯魚の中でも熱帯卵生メダカやワイルドベタ、シクリッドなどは学名で流通することの多い種類です。熱帯魚に限らず、新種として認められた全ての生物は学名を持っていて、それは属と種の組合わせで構成されています。
例えば日本のメダカの学名は「Oryzias latipes(オリジアス ラティペス)」で、Oryzias属の中のlatipes種ということになるわけです。
なお、「Oryzias sp」のように属名の後に「sp」とついていることがありますが、これは種を意味する「species」の略で、「Oryzias sp」の場合は「オリジアスの一種」を意味し、種を特定できない場合に用いられます。
ちなみに英名(イングランドネーム)は海外において一般に広く使われている名称で、メダカの場合は「MEDAKA」の他に「Japanese rice fish(ジャパニーズライスフィッシュ)」などと呼ばれ、海外の水族館などで多くの人々に親しまれています。
透明感のあるレモン色の体と、うっすらとまとったメタリックグリーンが極めて美しい種類です。日本でも熱帯卵生メダカのファンの間では数十年前から親しまれてきた熱帯魚のひとつで、かつてはプテロレビアス・ペルエンシスと呼ばれ、プテロレビアス属の代表的な種類のひとつでした。水底につもった柔らかい土の中に深く潜り込んで産卵し、乾期で水が干上がっても卵は土中で生きながらえ、雨期になり池に水が満ちると次々に孵化が始まる不思議な熱帯魚です。
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